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( 香水工場の )

香る生活


醤油工場で体感、お醤油の香り
工場見学でアロマな体験 (2025/03/13)

キッコーマン野田工場( 千葉県野田市にある工場、そびえ立つタワーが迫力。発酵タンクかな?と思っていましたが大豆や小麦を貯蔵するサイロとのこと )



もっと早く行くべきだったキッコーマン野田工場見学


今回はキッコーマン野田工場を見学させてもらいました。

取引先さんではありません、一般観光客として参加しました。

東京都内から1時間程度とアクセスが良く、休館日を除いて毎日複数回のツアーが開催されているという便利さ、しかも無料。

今回は工場内のお醤油の香りを体験できないかと期待して参りました。


大企業さんの工場見学は社会奉仕?


大企業さんの工場見学は一見観光客用に整備された観光コースを回るだけのところが多く工場内部までは見せてもらえないものですが、ちらりとも本物を見ることができました、感謝ですね。

規模こそ違えど私たちも製造業をやっているので工場のあるべき姿は多少心得ています。

工場とはモノ作りに最適化された形状・レイアウト・設備があり、最短最適なモノの動線と人の動線が設定されているのですが、そこにモノ作りとは無関係な観光客向けのルートを設置することは製造効率上、衛生管理上、またセキュリティ上、たいへんな負担。

そんな大きなコスト・労力・人員を割いてなぜ観光客を受け入れるのか?・・当然、広報・広告活動でありブランド構築の一環と推測されますが、効果検証もしにくい分野だしペイするのかな?と余計な心配も心中沸いておりました。

しかし受け入れてもらえる観光客側の私たちからすれば、敷地内に入れてもらえ、わずかな部分とはいえ工場内や設備の端々を拝見できたことは人生の宝となりました。

このブログ記事にキッコーマン関係者の読者はおられないと思いますが、この場を借りて感謝御礼申し上げます。


興味深い香り


私の関心は工場設備やタンク設備もありますが、やはり今回は香りを拝見しに来ているのでニオイに精神を集中してきました。

運がいいことに香りサンプルも展示されていました。

(予想外の幸運)

醤油製造の最初のプロセスである「醤油麹(しょうゆこうじ)」、そこに食塩水を混ぜた「もろみ」、そして発酵・熟成が進んで「醤油」になった段階のニオイサンプル。これは興味深い!

「醤油麹」は腐れたニオイでした。カビのような湿気を伴う臭さ(これが麹というものか!)う~ん、たまりません。

「もろみ」になると麹菌の活動が収まり醤油麹の腐敗的な香りにまろやかさが加わります。あえて言えば熟した果物からムワと立ち上がるエステルのようなニオイが混じる。

そして発酵が進み熟成した「醤油」へと変化すると私たちがよく知っているあのお醤油のニオイとなっていました。


アロマな香り、醤油香水?


ガイドさんはお醤油のニオイに対して「アロマ」というワードを使っておられました。

(そうかキッコーマンの人にとって、お醤油の香りは「アロマ」なんだな~)

私自身はお醤油のニオイに特別に心惹かれるわけでなく、今までお醤油の香水を作りたいと考えたことはありません。

しかし今まで醤油の香りに対して評価を見誤っていた気になりました。よ~く嗅げばたしかに多彩なアロマが含まれる・・


キッコーマン城下町、街の香り


工場見学の後、駅周辺を歩き回りました。キッコーマン創業家に由来する建物や美術館・博物館なども点在しておりキッコーマン城下町の雰囲気が味わえます。

(歴史に裏打ちされた街の風格というか、優雅さがある街ですね・・ただしひっきりなしに行き交うタンクローリーは歩行者には怖い)

このへんは漂う空気もうっすらお醤油の香りに満たされています。

成田空港を降り立つ外国人は空港で醤油のニオイを感じるという、あの有名な話を思い出しました。

この野田市駅周辺で感じるお醤油の香りは成田空港で醤油を感じる外国人の気持ちや驚きと似ているかも。


清澄タンクの話


お醤油を布袋に入れて絞る作業場も一部見せてもらえました。

絞られたお醤油は生醤油と呼ばれ清澄(せいちょう)タンクで3日間保管されるとのこと。

そのタンク内で「オイル・生醤油・澱(オリ)」の三層分離しているレプリカが置いてありました(撮影禁止だったので私の手書きで)



商品化される部分=お醤油は真ん中の部分。上澄みとして上がってきたオイルは燃料に。一番下のオリは家畜の飼料へと。

これはおそらくおいしいヤツで栄養が豊富なのでは?と空想した。醤油澱煎餅(しょうゆ・おり・せんべい)なんか作れそうな気がした。

実はこの三層構造は香水の調合と似ている。香水の場合は「オイル・澱(オリ)」の二層構造になり、オイルだけを商品として利用することになる。

(香水の製造と似ているな~)

内心思いながら拝見しました。

※今日の記事は醤油への敬意を込めて「お醤油」というワードを多用しましたが、たんに「醤油」と呼ぶ箇所もあります。特に意味に差はなくそのときの気分で呼んでおります。





(2025-03-15)
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